ISOコンサルタント:トップ > JIS Q 9100取得支援 > JIS Q 9100:2016年度版改正
ISO9001:2015の改訂を受け、航空宇宙品質マネジメントシステム(AQMS)規格である「JIS Q 9100:2009」の改正版が、2016年9月20日に「JIS Q 9100:2016」として発行されました。
今回の改正では、前回と違いISO9001自体が大幅に改正された影響を受け、規格構成から同様に大きく改正されています。現在、JIS Q 9100:2009を認証されている組織においては、2018年9月14日までにJIS Q 9100:2016年版をベースとしたAQMSを構築し移行を完了する必要がありあます。また、既にJIS Q 9100:2009をベースとしAQMSを構築し認証を希望する企業は、2017年6月15日以降の審査は実施されませんのでで審査会社と慎重な打ち合わせが必要です。JIS Q 9100:2016の認証支援、コンサルティングは是非、スリープロサポートへお任せください。
移行期限においてはISO9001:2015の期限と合わせるという事で、2018年9月14日に設定され、非常に短期間でJIS Q 9100:2016への更新認証を迫られる組織もあります。移行計画においては、国際航空宇宙品質グループ(IAQG)の移行規定が発行されてから認定機関(JABなど)が計画を交付し、それに伴い審査機関(BSKなど)が移行計画を発表します。JIS Q 9100:2016の移行及び新規審査、審査機関ごとに微妙に違いますので、組織は自社の現在の認定機関と連絡を取り合い審査計画を立てる必要があります。
JISQ 9100:2016ではベースとなるISO9001が2015年度版に改訂されたことをうけ、付属書SLにおける規格構造の変更、リーダーシップの強化、実務整合の強化、リスクマネジメントの導入などはもとより、「AQMS固有の要求事項の強化、追加、拡大」などに大きな変更点が見られます。
□ 運用リスクマネジメント
プロジェクトマネジメント、作業移管の管理、及び予防処置を含め、「運用リスクマネジメント」を要求しています。リスクを特定し、組織内において合意し、決定した基準を超えるリスクの特定と受容基準までの低減を行い、残留リスクが受容可能かどうかの判断までの一連のリスクベースの考え方が求められています。
□ 製品安全
製品安全の定義および要求事項が追加され、製品ライフサイクル全体を通して製品安全を保証するために必要なプロセスと活動が求められています。
□ 模倣品の防止
模倣品防止の要求事項が追加され、模倣品又は模倣品の疑いのある製品の使用、およびそれらが顧客へ納入する製品に混入することを防止するプロセスと活動が求められています。
□ 認識の追加
組織の管理下で働く人々の「認識」をより強固なものとするため、7.3(認識)に「製品又はサービスの適合に対する自らの貢献」、「製品安全に対する自らの貢献」、「倫理的行動の重要性」が追加されています。
□ 形態管理(コンフィギュレーションマネジメント)
8.1.2[形態管理(コンフィギュレーションマネジメント)]は今回の改正では要求事項が更に明確化され、多くの組織に適用可能な要求事項へ変更されています。
□ 外部から提供されるプロセス、製品およびサービスの管理
8.4.1 では組織に対して、外部提供者がその直接、及び下請の外部提供者へ適切な管理を適用することを求めています。
□ 引渡し後の活動についての要求事項
ISO 9001:2015で8.5.5(引渡し後の活動)が新たに要求されたことを受け、8.5.5 に製品を引渡した後の顧客支援についての要求事項を追加し統合しています。
□ 人的要因(human factors)
是正処置プロセスにおける不適合原因究明時に、該当する場合には必ず、人的要因に関する原因を含むことが追加要求されています。
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